What's 豊橋YEG

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会長 林 啓介
昨年度、豊橋商工会議所青年部は創立30周年を迎えました。豊橋商工会議所青年部はこれまで、先輩諸兄の熱い想いと積極的な活動によって炎の祭典、ビジネスパーク、ええじゃないかの伝播と様々な事業を展開してきました。そして、その事業は今でも地域に必要とされる継続事業として愛されています。また、他単会との交流も活発に行われており、近隣商工会議所青年部との交流のみならず、伊勢商工会議所青年部とは「ええじゃないか協定」の締結、福島商工会議所青年部とは「夫婦YEG」の締結と、県を跨いだ交流が今でも続いています。昨今では、NHK朝の連続テレビ小説「エール」の誘致に関する福島商工会議所青年部との共同事業が日本商工会議所青年部のYEG大賞を受賞しました。これらの成果は、この地域を少しでも良くしたいという想いと行動の積み重ねが成し遂げた成果であると思います。これからも、今までの実績に甘えることなく、この地域の為にできることを積極的に挑戦していかなければなりません。令和3年度に、これから5年間の青年部活動の指針となる中期ビジョン、スローガン、行動指針が策定され「As a Leader ~先導者として夢を抱き共に進もう~」をスローガンとし、「交流」、「研鑽」、「国際」、「協働」、「創造」の5つの行動指針をもとに活動を展開していくことになりました。青年部活動は、不連続の連続と言われますが、手法は変化しても想いやビジョン、行動指針は受け継ぎ、繋いでいかなければなりません。中期ビジョン策定後最初の1年となる本年をしっかりと踏み出すべく、スローガン、行動指針をもとに事業構築をしてまいります。

「交流」

豊橋商工会議所青年部は、160名以上のメンバーが在籍しています。しかし、現状では新型コロナウイルスの影響もあり、対面での交流が難しい状況が続き、会員同士の関係も希薄になりつつあり、様々な事業に対しての出席率も低下している傾向にあります。本年度は、様々な手法を駆使しながら、委員会のみならず委員会の枠を超えて交流ができるような仕組みを構築してまいります。また、日本全国には3万4千人以上のメンバーが各地青年部に所属しています。今までの他単会との交流を大切にしながら、日本全国で開催されている各種事業にも積極的に参加し学び、交流の幅を広げて、リーダーとしての見識を深めてまいります。

「研鑽」

「現状維持は後退の始まり」という言葉があります。私たちは地域のリーダーとして、現状に満足することなく、資質を向上させていかなければなりません。また、この地域の青年経済人として、青年部活動を通じて自社の業績に繋がるような学び、交流が必要だと考えます。本年度は、会員の資質向上に繋がる事業、そして会員企業の発展に繋がる地域を超えた交流を通じた研鑽の場面を提供していきます。

「国際」

現在、急速にグローバル化が進み、人・モノ・情報がボーダレスで移動・流通する時代がきています。新型コロナウイルスを起因とするパンデミック前は、豊橋市にも多くの外国人の方が訪れていました。また、ビジネスにおいても豊橋市内の多くの企業が海外の企業と連携しながらビジネスを推進しています。新型コロナウイルスの影響もありますが、グローバル化が進む現代において国際を意識した学びの場、交流は必要だと考えます。本年度は、私たちが国際社会でビジネスを推進するにあたっての考え方、手法の提供、そして国際社会で海外と繋がる交流の場を提供していきます。

「協働」

私たちは、今でも豊橋市役所や親会である豊橋商工会議所と連携しながら、「炎の祭典」、「ビジネスパーク」、「ええじゃないかの伝播活動」を推進しています。これからも私たちは、地域をより良くする為に活動している方たちと協働しながら、地域を発展させていかなければなりません。本年度は、今までの繋がりを大切にしながら、青年部独自の特色を活かし、新たな視点からさらに地域を巻き込めるような事業構築、そして未来の豊橋を見据えた提案をしてまいります。

「創造」

私たちは、30年にも及ぶ青年部活動の中で地域の方に必要とされる様々な事業を生み出してきました。これからも、この豊橋の未来に必要なものを様々な角度で検証しながら、提供していかなければなりません。本年度は、世界の情勢や日本の情勢、そして私たちの住む豊橋のこれからをしっかりと分析したうえで、豊橋の未来をより良く創造する為の事業構築をしてまいります。

私が大切にしている言葉があります。それは、全ての事象は「必然で、必要で、ベストのタイミングで起きている」という言葉です。現在、私たちを取り巻く環境は、新型コロナウイルスを起因とするパンデミック、地球温暖化による想定を超える大規模災害、人口減少・高齢化と様々な問題を抱えています。これらの問題は非常にネガティブに考えてしまい悲観的な思考になってしまいますが、全てのことが私たちの未来に対してのヒントと捉えれば、そこからピンチをチャンスに変えることが可能になるのではないでしょうか。本年度も様々な事象が起きることが想定されますが、予測不可能な時代を生きる私たちだからこそ、ポジティブな思考と行動で未来に挑戦してまいります。最後に、本年度から令和5年度に開催される「東海ブロック豊橋大会」の実行委員会がスタートします。「必然で、必要で、ベストなタイミング」で開催される本大会を最高の大会にする為に実行委員会だけではなく、メンバーの皆様と共に、機運を高めブロック大会に繋げてまいります。

令和4年度会長 林 啓介